WEGA 32DZ900 (音質試聴編)

2001/4/15

DZ900のカタログみてると「3D 5スピーカーシステム」って書いてあり、なんでもマルチアンプ駆動とのことで、どの程度のものなのか気になっておりました。

そもそも、私のサラウンドへ興味をもったきっかけは、ビクターの28型ワイドテレビのライブフォニックサラウンドを、ソニーの8mmビデオウォークマンのサラウンドで鳴らしたところ、あれれ!って思ったことからです。

その後数年経ってワイドテレビも当時に比べ格安になっている現在、コスト削減の影響で音にしわ寄せがいってないかなどの、最近のテレビの音は興味深々です

さて、DZ900にDVDからアナログ入力です。DVD側のDDはデコード後ダウンミックスで出力です。

当初の目論見では、内蔵SPの音がよければ、メイン・センターをテレビスピーカーで、リアは眠っているプロロジックデコーダーでリア成分のみプリアウトさせ、デスクトップSPと共有して・・・というプランです。

そのうち余裕ができたら、この部屋でも5.1ch化したいとこですが、とりあえずは手持ちの環境でいってみることにしました。

まずはDZ900のSP構成。

画面の両脇に楕円形(4cm×12cm)のフルレンジと2cmのツィーターがついていて、形状から内ぶりになっています。

ウーファーは天板から音がでるようで、なかに12cmユニットがおさまっていて、エンクロージャー容積は4リットルのようです。

カタログで4リットルって書かれると、おお!すごいんだなと思っちゃったりしますが、よくよく計算してみると、20cm×20cm=4リットルっていう程度ですから・・・

で内蔵SPで、いろいろ聴き込んでみました

  1. 内蔵SP(テレビのサラウンド回路オフ)
  2. 内蔵SP( 〃 オン)
  3. 内蔵SP+SRS立体音響アダプター( 〃 オフ)
  4. 内蔵SP+SRS立体音響アダプター( 〃 オフ) 

立体音響アダプターってのは、コレ・・・詳しくはこちら

ソースは『エアフォースワン』のワンシーン

サラウンド感が一番よかったのは、3のテレビサラウンドオフ+SRS・・・。

SRSとサラウンド回路両方つかうと、ちょっとやりすぎ・・・

ただSRSやサラウンド回路いれるとセリフがまったく聞き取りにくい

低音もボワーンとして迫力は充分なんですが、いちおう映画のセリフとサラウンドにはそれなりの経験があるんで、映画みててもなんとなく不満を感じてしまいます。

適度なサラウンドと効果音の量感はいいのですが、いかんせん音楽ソース(BGM)やセリフなどはどうしてもこもって聞こえます。

試しにテレビの反対側にあるデスクトップのSPを左右接続をかえて鳴らしてみると、断然クリアさが違います。

となると、実験くんです

手持ちにあるのがコレ↓


10年以上前のダイアトーンのサラウンド用のSPとヤマハの古いSW、アンプはONKYOインテック185のレシーバー

おそらく当時の新品価格だと10万円はしちゃうものだと思いますが、現状ではリサイクルシステムです。幸いにも、人からもらいもののダイアトーンのSPは取り付けようのアームがあって、うまい具合にテレビ台に取り付けることができました


取り付けるとまあまあ収まりもよろしい・・・でどうせならっていうことで、リビングからリトルプラネットをもってきました

今回の実験くんの試聴ソースは『ジュラシックパーク』のTレックス登場シーンと『ニューヨークインザウィンド』のJAZZ&クラッシックBGMです

まずは、『ジュラシックパーク』

ONKYOレシーバーで聴いてみると、内蔵SPに比べ音がクリアになります。雨の音の広がりもでます。Tレックスの足音はSWのパートになりますが、量感は内蔵ウーファーとの差は少ないものの、やはり数段重みがでて、実体感が向上します。また、なんといってもセリフが安定します

つぎにリトルプラネット・・・

やはり小型SPでもアンプによる違いは明確です。雨音の広がりが後ろまでまわって包まれます。セリフもクリアになり、定位も向上します。ただ低域は実際にはSWの内蔵アンプドライブとなるため、ここでは差がでません。

ヤギの脚がとんでくるシーンやTレックスが飲み込むシーンなどでもアンプによる違いは如実に表われます

この点は、最近AVをはじめた友人ninoくんも、ヤマハのA5のプリアウトからリトルプラネットをつないでみたら激変したようです。

さらに、DVDPとアンプのあいだにSRSアダプターをはさんで聴いてみたら、テレビ内蔵でならすよりも、効果があり、当面これでいけそうです。

もちろんリトルプラネットのほうがいいのですが、ONKYOのレシーバーはBASSブースト回路やトーン回路もあるので、SRSと組み合わせて調整するのであればONKYOでも充分といったところでしょう。

次に『ニューヨークインザウィンド』詳細はこちら

チェロとバイオリンとピアノによるJAZZ曲とクラッシックのリニアPCM音声です。

これは如実に内蔵SPと外付けSPとの差がでます。当然といえば当然なのでしょうが、SW抜きにしても中高域のクリアさはやはり外付けSPに軍配があがります。

もっとも内蔵のアンプの性能にもよるんでしょうが・・・

なお、ONKYOのレシーバーからリトルプラネットに替えると、音の広がりと静けさ、定位などにおいてよりHiFi調の音を聞かせてくれるのはいうまでもありません。

今回は、テレビSPと手持ちのSP+SWでという試聴でしたが、かつてこれと同じことをやってきたことを思い出します。

32インチでの映画再生ってのは100インチスクリーンとは違う楽しみがあるものです。DZ900の音も、正直なところは期待ハズレでもあるし、結構いけてるといえばいけてますが、やはりDVDPと32型をお持ちであれば、安易にAVアンプ、サラウンドではなく、スピーカー&オーディオアンプっていう方向性もあることをオススメしたいとこです。

DZ900の内蔵SPは、すくなくともサラウンド回路を通すとセリフがめちゃめちゃになってしまうことは確かのようです