G線上のアリア


2001/4/29

おかげさまで、コラムページも100号です。ご愛読いただているのかどうかもよくわからないのですが、なんとなく感慨深いものがあります。

せっかくの記念なので、うちの息子のご紹介・・・


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さて、今回は記念すべき100号にふさわしい内容になるのか、ひさしぶりに音楽の話題です

ちょっと前に、BBS仲間のcueさんから、ぜひともお奨めということで、CDをご紹介いただきました

cueさんからの投稿↓

聴き比べ
投稿者:cue 投稿日:2001/04/18(Wed) 22:19:06

今回はSPの聴き比べではありません。(^^;
久々に感動のCDに出会ったので報告します。

それは故徳永兼一郎の「白鳥〜徳永兼一郎の世界」(PHCP-11114)です。
親しみ易いチェロの小曲が素晴らしい演奏で録音されています。しかも使用されている楽器が、ストラディバリウス、ゴフリラ、アマティ、モンタニャーナという何れ劣らぬ銘器なのであります。

bebeさん
よろしければ、藤森亮一の「G線上のアリア(from "Meditation")」と徳永兼一郎の同曲とを聴き比べてみてください。
演奏家としての円熟度に歴然とした差が感じられるように思います。(決して藤森亮一が悪いと言うつもりはないのですが・・・)

さらにオマケとして「白鳥〜・・・」では、J.S.Bachの無伴奏チェロからの抜粋を4大銘器で弾き比べております。
それぞれの響きに違いがあり、なかなか面白いです。

というわけで、以下私なりの感想です。(一部BBS記載と重複しますが)ここのところ、落ち着ける時間がとれないので、POPS系や二階のワイドテレビでのDVD再生などに興味がいっていたので、ひさしぶりのチェロソースです。

今回聴き比べたソースはこの2枚

1..「白鳥〜徳永兼一郎の世界(Le Cigne)」徳永謙一郎 PHILIPS PHCP-1114

2.「meditation」藤森亮一  マイスター MM-1072

曲は「G線上のリア」です

蛇足ですが、「G線上のまりあ」ではなく「〜ありあ」ですので・・・

Cueさんに教わりました。マリアではなくリアです。そもそもクラッシックに限らず曲名を意識しながら聴くってこともないのですが、あやうくこのまま死ぬまで勘違いしていくとこでした。いかに、私が音楽素人かってことが伺い知れます。

今回は、録音・オーディオ的な優劣は別にして、にわか音楽ファイルのbebeコメントです

cueさんおすすめの徳永盤は、たしかに演奏に力みというか誇張のない印象で、円熟した演奏の深みを感じることができます。演奏のテクニックなどについては、徳永・藤森両人とも、N響の首席チェリストである(あった)ことからも、なんらレベルに違いはないのでしょうが、とくに徳永盤を聴いたあとで藤森盤を聴くと、それぞれの奏者の同曲に対する解釈の違いはあるんでしょうが、かなり違った印象です。

オーディオソースとしてみた場合には、やや甘い描写ながらもマイスターノワンポイント録音独特の藤森亮一盤は、ピアノの広がりやチェロの奥行き感などは優れますが、音楽的には故徳永兼一郎の演奏には惹きつけられるものがあります。これはcueさんが、わざわざご推薦いただいただけのことはあり、私でも、理解できる違いがあります。

なお、普段はライナーノーツはあまり読まないのですが、
故徳永謙一郎と藤森亮一はいわば師弟関係にあり、ともにN響の首席演奏者の経緯をもち、生年がそれぞれ1941年、1963年、それぞれのCD収録時が1989、1999なので、収録時の年齢がそれぞれ47歳、37歳の10歳の違いがあります。

この10年の差やすごした時代に違いがあらわれるんでしょうが


一方で、わたしのこれまでのリファレンス盤はM・マイスキー。

3.「ノクターン(CHELLISSIMO)」M・マイスキー グラモフォン POCG-1771)

このマイスキーのCDは、グラモフォンの4D収録で、うちのNakamichiのDACで聴くと奥行き方向への音場展開がすばらしいと感じているソースで、伴奏のピアノとのバランスと分離、S/Nmダイナミックレンジともすばらしい収録です。

演奏も、あらためて聴き直し見ると、徳永盤となんら聴き劣りするものでもなく、マイスキーの自由奔放そうなイメージとは違い、非常に深いものをかんじたりしちゃいました。

なお、マイスキーは1948年生で、CD収録時が45歳(1993年)のなので、徳永氏とほぼ同年齢での収録になります

マイスキーのCDは数枚所有していますが、近年の録音のものは、なかなか鳴らすのが難しく、99年のバッハ無伴奏を代表格にちょっととげがある硬い音なんですが、このノクターン(Cellisiomo)のG線上のマリアは、うまく鳴ってくれます。

今回はあらためて、オーディオと音楽ってのは奥深く面白いものであることを勉強させていただいた気がします。

なお、「白鳥〜徳永兼一郎の世界」では、歴史的な名器4つで、バッハ無伴奏チェロのひとつのパートで聞き比べようのソースが収録されています。これまた、なかなか面白いので、ぜひご一聴されたし・・・