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逸品館黒檀インシュレーター

2001/10/21

147号で、ローゼンクランツのPB-COUSINを試して、インシュレーターによって音の立ち上がりや残響が違ってくることをあらためて発見したので、前々から気になっていた、逸品館オリジナルの黒檀インシュレーター = WOODBOYを試してみました。

逸品館のホームページの説明によるとPB-COUSINと瓜二つってなことです。

逸品館ホームページからの引用ですhttp://www.mmjp.or.jp/ippinkan/newpage149.htm

黒檀インシュレーター 

WOOD BOY ¥1,300/1個

直径25o 高さ15oの黒檀製インシュレーター。響きの調和を考えて”饅頭型”に加工していますが、その形はローゼンクランツの”PB−COUSIN”と瓜二つ。でも、無断コピーではありませんからご心配なく。
ローゼンクランツの音の良さを十分に納得した上で、”誰が使っても良い音が出る製品”を狙い、音質よりも使いやすさに的を絞り材質を”真鍮”から”黒檀”に変更ました。当初、製作をローゼンクランツの貝崎社長に依頼したのですが、ローゼンクランツの方針で木製のインシュレーターは製作しないということでした。そこで貝崎の許可を得て、当社で木製インシュレーターを独自に開発して発売することになりました。

特徴
このインシュレーターは伐採後5年以上自然乾燥させた良質な黒檀から削りだして作っています。
十分な強度と適度な響きの良さを持っており、神経質になりがちなオーディオセットの音質を、嘘のように上手くまとめ、気配感や実在感を感じさせる”人肌の温かさ”を与えてくれます。
木目を揃えることで音の広がりにも調和が生まれ、AIRBOW製品とのマッチングも最高です。
アンプやCDプレーヤーはもちろんのこと、小型スピーカーの脚としても最高の性能を発揮します。
高額なインシュレーターは不要です。まず、この製品からお試しください。

とまあ、例によって逸品館らしい宣伝文句だし、いろいろなところで評判のよさもうかがっているので、2セット(=6個)をオーダーしました。

さて、現物がとどいてびっくりです。

「PB-COUSINに瓜二つ」ってな言葉にすっかり大きさも同じだと思い込んでいた上に、ビニール袋に包装されているので、まさに「那智黒」
http://www.gmc.or.jp/shohin/sub/item/h0206.html
といった感じです

逸品館WOODBOY

3つセットが標準なのか、こんな感じで包装されています

 

直径は10円玉くらい。形がきれいに揃っていて、削りだしにあたっては機械で精密に削ったような感じです

 

でも、PB-COUSINと比べるとコレくらい違います

 

底もPB-COUSINとは違っていて、サイズはともかく「瓜ふたつ」ってのはちょいと語弊がありそうです

 

さておき、肝心なのは形よりも「音」なわけで、さっそく、CDPとリトルプラネットのPB-COUSINと入れ替えてみました。

説明書には設置についての解説があります(クリックで拡大)

 

PB-COUSINが「A」マークをそろえるのと同じように、黒檀の木目をみて方向性をそろえるのがポイントのようですが、木目をみて向きをそろえるのは、暗いことだと結構むずかしいものです

はじめにリトルプラネットから交換して、確かに響きが長くなって柔らかくなった感じです。そのままCDPも交換すると、さらに特徴がでてきます。

ボーカルやチェロなんかはとてもいい感じでX5000+ナカミチDACのちょっと固めのかっちりした音が、ずいぶんまろやかな感じになり、このあたりはPB-COUSINや真鍮のインシュレーターとはずいぶん違うもんです。

が・・、ピアノやギターを聴くと、響きはいいんですが、音の立ち上がりというか、スピード感みたいなものがどうにも物足りない。

なんというか、bebeの好きな音の「芯」がなくなってしまうような感じなんですね〜。ケーブル選びの時にハーモニクスの電源+インタココンビをふってWWまで手放して導入したMIT330ショットガンの、いちばんおいしい部分がなくなってしまうような感じです。

ちょっと理解しずらいたとえになるかもしれませんが、水に石ころを投げ込んだときにひろがる波紋の一番内側の部分が見えない・・・。そんなような感じです。

このあたりは、個人の好みの世界なので、うまく解釈してください。

ただ、あらためてCDPやリトルプラネットの設置状況を考えると、どちらもベースにコーリアンのボードを敷いているので、このあたりも影響があるのかもしれないと思い、リトルプラネットはコンクリベースの上にコーリアンをのっけているので、はずすと結果はよくないだろと思いとりあえずCDPのコーリアンをはずして設置しなおしてみると、響きがさらに自然な感じで音楽的に落ち着いた感じになりますが、ピアノの立ち上がりはさらに丸くなってしまいます

 

ここで試しに、CDPはそのままで、リトルプラネットをPB-COUSINに戻すと、やや好みのバランスになったような気になりますが、やはりピアノは気にいらない

で、ここでいつものように組み合わせ作戦

 

黒檀インシュレーターとコーリアンの間に、カーボンインシュレーターをはさみます。

カーボンインシュレーターは、当初FB1のスパイク受けに購入したものですが、その後、FB1とPL1の間につかったり、J1プロジェクトと組み合わせていろいろつかいまわしをしてきましたが、いずれの場合は音がすっきりする傾向で、立ち上がりが早くなり、響きもおさえられてキレがでる共通の傾向をもっているような気がします。

で、このカーボンインシュレーターの効用

黒檀との組み合わせでも、音の立ち上がりは早くなり、ギターやピアノの音が好みに近づくものの、黒檀だけのときの響きのよさは後退します。

これはどっちが好みか、あるいはボーカルをとるかピアノをとるかという選択肢になってしまいそう。

インシュレーターってのは、膨大な製品が世に流通していますが、機器との組み合わせはもちろん、つかう場所や好みのソースにおいてオールラウンドってのはなかなか難しいんじゃないかということをあらためて学びました。

ただ、逸品館が説明しているような、音の傾向ってのはおおむね的を射ているようなので、すくなくとも「付属の脚」をつかわれている方が最初に導入してみるは、価格の点からもなかなかおすすめできそうな製品です。

これからしばらく、黒檀とカーボンとJ1プロジェクトの組み合わせで、ベストポイントを探すことになりそうです




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