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ハーモニックス、逸品館黒檀インプレ

2001/11/9

ここんとこ、ベロダイン騒動等などでなかなかコラム更新の時間と気力がでなかったりします

さておき、コラムって労力いるもんです

そもそもbebeは日記なんぞつけたこともないんですが、このあたりがインターネットの魔力なんでしょうか?購読いただいている方がたくさんいらっしゃるということを想定して、週末にかきこんでいますが、こうして考えると、ちょっと辛口批評が賛否両論の「チョウ」さんなんて、毎日更新しているだけに偉いといえばホント偉いなと感心してしまいます

そんななかでもbebeにコラム読者からメールや掲示板で感想などをいただいたりすると、とってもうれしいもので、先日掲示板にこんな投稿がありました。

[258] 最近のコラムの感想です 投稿者:アキヒト 投稿日:2001/10/23(Tue) 00:00:01
 
 こんばんは。アキヒトです。
 最近のコラムは何故か私にとってとても興味深い話題ばかりでしたので、項目別に感想なんぞを書いてしまいました。

>パワーアンプ
 私もいつかはハイパワーなセパレートアンプを使ってみたい(ROTELのRC−1090とRB−1080にしようと思ってます)と思っているのですが、やっぱり音の鳴り方に余裕があるという感じなんですね。「密度感と音場感・広がりがどれもトレードオフの関係にならず」なんてのを見てしまうといいなあとか思うのですが、その一方でリトルプラネットで99ステップのうち90まで上げないと十分な音量が得られないソースが27の音量で軽々鳴ってしまうことを考えると、そんなにボリュームを上げる必要のないロックやポップスを聞く時にボリュームの微妙な調節をするのが難しくなってしまうんでしょうか。私は夜中にロックを小音量で聴くことも多いので、ボリュームをちょっとひねっただけでとんでもない大音量が出てしまうというのは困るので、その辺がちょっと気になるところです。

>ケーブル
 実は私もZaollaのデジタルケーブルを使ってます。以前に使ってたのがビクターの映像ケーブルだったからか、はじめでこれに換えたときは明らかに今まで聞こえてなかったことが聞こえてきて、まさに「ケーブル一本で激変」というのを体験したのですが、しばらくして落ち着いて聞いてみると、ちょっと音が干からびて硬くなってしまったかなという感じがしました(その後ベルデンの電源ケーブルを導入して音やせはかなり解消されました)。でも3000円で買えるということを考えるとなかなかいいケーブルなんじゃないかと思います。
 うちのケーブルは高解像度だけど音が痩せるZaollaとS/A Lab、量感はあるけど音がぼやけるベルデンとCSEという組み合わせで結果的にバランスがとれてるのかな、と勝手に思ってますがいかんせんちょっとビンボくさいですね。インタコをモンスターからもうちょっといい奴に換えれば高級感も出てくるのかも知れませんが、何を買ったらいいのかよくわかんないので下手にいじれないでいます。

>インシュレーター
 これまた逸品館のWOODBOYは前々から気になってました。うちの音は石と金属の支配力が強そうな感じがするので、1箇所これを入れてみるといいかもしれません。
 金属系インシュレーターの入門用として私が推したいのは、Iron AA(http://www.ironaa.com/)の弁慶ベースですね。1個500円ととてもお手ごろな上に、エレキベースやバスドラムの音に力強さが出るのがいいです。

 こんなところです。またまた長々と失礼しました

というような、励ましのお便りをいただいて、うれしくなってしまったbebeは、アキヒトさんに黒檀インシュレーターとハーモニクスの試聴貸し出しを申し出てみました

 

さきに報告させていただくと、この試聴の結果、アキヒトさんにWOODBOYをお譲りすることになり、ハーモニックスはご自分で買い求められたようです。

以下、アキヒトさんからいただいた試聴レポートを掲載します。気をつかっていただいたようでbebeのリファレンスディスクでの試聴インプレでまとめてくれました

まずさきに、アキヒトさんのシステムのご紹介

SP :PMC TB2SM
AMP:Accuphase E-307
CDP:TEAC VRDS-50
DAC:Softone Model2

こんにちは。アキヒトです。
 大体印象がまとまったので、WOODBOYとハーモニクスの使用レポートをお送りいたします。

 まずはWOODBOYですが、袋から出してみたらあまりにも小さくてびっくりしました。当初アンプに使うつもりだったのですが、脚が邪魔で使えなかったのでDACに使うことにしました。DACの脚もショボいゴム脚で、しかも重量バランスの問題からか左後ろの脚が浮いているという惨状だったので多分効果はあるでしょう。
 木目をなんとなくそろえて、後方2点前方1点の3点支持で設置。ガタつきは全くなくなりいい感じです。というわけで早速試聴開始です。

ギル・シャハムの「悪魔のダンス」から1曲目"Devil's dance"。

 今まではバイオリンの音がなんとも神経質でギスギスしてて、正直なところなんでbebeさんがリファレンスにしてるのかわからない
というくらい聞き苦しい音だったのですが、その神経質な感じが全くなくなりました。これは効果抜群です。

伊藤潮Trio & Duoの「GREENSLEEBES」から1曲目"Greensleebes"。

 これはもともと特に不満がなかったからか、あまり変化は感じられませんでした。あえて言えば、ちょっとうわついた感じのピアノが落ち着いた感じです。

イーグルスの「HELL FREEZES OVER」から6曲目"ホテルカリフォルニア"。

 アコースティックギターのソロの時にキーンと耳に突き刺さるような嫌な響きがあったのがこれまた綺麗さっぱりなくなりました。
あとパーカッションや拍手の音に人間の掌の存在が感じられるような温かみが出たのもいいですね。

 この他にもいろいろ聞いてみましたが、総じて気になっていたギスギスした音がなくなって非常にいい感じです。

金属製のちゃんとしたインシュレーターから乗り換えるとなると不満を感じるところがあるのかもしれませんが、付属の脚からのグレードアップで、かつ私のようにギスギスした音で困っている方にはおすすめできると思います。

欠点は小さいので大きな脚のついている重量級コンポには使いづらいことでしょうか。コストの面で難しいのかもしれませんが、大きい奴も作って欲しいですね。

 さて、次はいよいよハーモニクスのケーブル。つないですぐ「悪魔のダンス」をかけたのですが、「おお、自然な音だなー」と思わ
ず独り言をもらしてしまいました。といっても色付けのない音という意味ではなく、音の出かたがすごく自然なんです。まるで水が流
れるように音がスピーカーからサラサラと出てきます。今までどうも家の音はビンボくさいと感じていたのは、どこか変なところに力
が入っているようなぎこちなさが原因だったんだな、と改めて思いました。その他、これは素晴らしい! と思った点は、

・ボーカルの定位が絶妙。一点にビシっと決まるというわけでもなく、かつボヤっと広がるわけでもなく、とにかく自然です。


・細かい音まできちんと出ているのに、高解像度で鳴らしてますという主張が全くないので非常に聴きやすい。


・甘い音ではないのに、どこか温かみを感じさせる。特にアコースティックギターの音が最高。

 先に視聴した3枚の印象は

・ギル・シャハム「悪魔のダンス」
 ギル・シャハムというバイオリニストはどういう方なのかよく知らないのですが、今まではテクニックは申し分ないけど音楽家とし
てはちょっと経験不足で深みに欠ける、みたいな印象がありました。が、ハーモニクスをつないで聴くとクールでありながら深みと成
熟さを持ち合わせたベテランのように聴こえます。

・伊藤潮Trio & Duo「GREENSLEEBES」
 右のスピーカーがウッドベースそのものになったかのようにボンボン震えてます。

・イーグルス「HELL FREEZES OVER」
 bebeさんが書かれていた「2chでも歓声拍手に包まれる音場」というのが今まではどうもよくわからなかったのですが、なんとなく
わかるような気がしました。

 また、敢えて欠点というか、こういうところが気に入らないという方がいるかもなーという点を挙げるとするなら、

  • 高解像度、ワイドレンジ、ハイスピードを極めたHifiサウンドという感じではない。
  • 低域が出ていないというわけではないのですが、上品で控えめな出かたなので、環境によってはベースはどこへいっちゃったの? ってことになるのかも。
  • あまりにも刺激がない音なので、人によってはパワーがないと感じるかも。シンバルやバスドラムの音にパワーが欲しいなんて場合
    には向かないでしょう。

 こんなところです。興奮してちょっと褒めすぎちゃったかなとも思いますが、明らかに今までとは次元の違う音ですね。ケーブル一
本でこれだけ変わるとは恐ろしいです。もしかしたら他にももっといいケーブルがあるのかもしれませんが、この出会いを大事にした
いのでこのケーブルは自分で新品を買おうと思います。素敵な出会いのきっかけを作っていただき本当にありがとうございました。

bebeより

アキヒト氏のインプレッションは、表現が上手ですね。bebeの印象も、レポートは寄越さないけど試聴王ninoの印象も同じような感じなのが興味深いところです。

アキヒトさんとはSPはTB2ということもありFB1と傾向は同じでしょうが、CDTもアンプもDACもどんな感じなのかはわからないのですが、高域が気になるっていうのはわかるような気がします。

とくに「悪魔のダンス」は、セッティングひとつでとても耳障りな高域になっちゃいますね。

MIT330ショットガンを導入してからのbebe'sの場合ではWOODBOYをCDTとパワーアンプに両方つかうと、せっかくのキレのよい立ち上がりと広がりが少し不自然に聴こえてしまうので、現在はWOODBOYはリトルプラネットだけにつかっています。CDPのほうは、FB1にもつかっている「スーパースパイク」シリーズを導入して、黒檀の響きとは逆方向に響きを殺して少し音をドライで生っぽい方向にしています

まだなんともいえないとこですが、X5000の場合は、ローゼンクランツのPB-COUSINやWOODBOYのような点受けのポイントベースよりも、面接点スパイク構造のほうがbebeの好みにあっているような感じなので、いずれローゼンクランツのPB-REXあたりを試してみたいと思っています。

このスーパースパイクも、結局は機器の接点にカーボンフェルトを薄くのばしたものをはさんで、レゾナンスチップを「糊」で貼り付け、コーリアンベースとのあいだにカーボンインシュレータという、あるものを全部集めてみた仕様になってます。

いずれの場合でもカーボンカードのインシュレータは音の立ち上がりと下がりが早くなるようで、なかなか便利な素材なので、けっこうオススメできます