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デジタルケーブル 電磁波シールド対策



2002/4/20

前回予告どおり、211号からの9000ESスペシャルパーツ導入後のDVDへの新たな対策編です

すでに、ショップチューン(プロジック)やjinkei氏、katsu氏からの情報提供によってすでにいろいろ手が入ってしまったDVP-S9000ES。

今回はM氏からのデジタルケーブルの電磁波、輻射ノイズの対策方法を教授いただきました

さきに9000ES導入後の経緯をここでまとめてみます

パイオニアのDV-S838Aからの9000ESになって、音の立ち上がりや情報量、全体のエネルギー感はbebeの好む方向に変化してたのですが、このときもいまひとつ、S838Aの前のDV-S9(パイオニア)音に腰が据わってないし、広がりも期待値より低い

・・・と、この後いろいろなアドバイスをもとに196号でまとめているような状態・・・。これが一段落したら9000ESのページもまとめて更新するつもりです

とくに低域の厚みや量感、重量感と広がりを求めて、デジタルケーブルに、DV-S9のときにつかっていたワイヤーワールドのゴールドスターライトV+(略してGSV)を再導入・・・

やはりGSVならではの、全体の情報量、リアとのつながりの向上などはでるものの、9000ESのやや尖った音を中和してくれるような、温度感や解像感とのバランス、期待したほど音が広がらないうえに、量感がでないというジレンマに・・・181号参照

とくに、その後、AVレビュー誌でHTPCレポートを連載されているカーロフ氏の「怪物シアター」で、アムクロンでドライブするATCの5ch+オーラサウンドのSWをでドライブする5.1chんか聴いてしまったもんだから(191号〜194号)、うちでもあの包まれるようなサウンドにしたいなどと欲がでてきたりしたもので、さらにドライブケースの交換までいじっています

さておき、本題

デジタルケーブルの電磁波、輻射ノイズ低減を狙った「アルミテープ巻き巻き作戦」です

解説

アドバイザーはM氏。

Mチューンと呼ばれるカーロフ氏HTPC内部の電磁波、ノイズ対策も手がけてきただけにノウハウ豊富です。ワイヤーワールドやJ1プロジェクト、最近ではノーススターデザインの輸入を手がけるナスペックに移ってからは、ご自宅で趣味を超えた本業の一部として、MB1と管球アンプを中心とするシステムを日夜いろいろいじってるようです。最近では専用のクロック端子でリンクされるノーススターのトランスポート(テスト中とのこと)とD/Aコンバーターで、好みとはうらはらにハイファイな音づくりになってる模様。毎週いろんな方が全国から聴きにいかれているようです

当然ながらM氏はワイヤーワールドには詳しいわけで、掲示板でアコースティックリバイブの新しいSFチューブの話題がでたので、教えてくれたというわけです。

M氏もデジタルケーブルからSPケーブルのトライワイヤの部分までアコースティックリバイブのチューブを被せて効果は検証済みとのこと。銀線のGSVにはとくに効くとのこと・・・。

・・・がそれよりもカーロフ氏が師と仰ぐ片岡教授のアルミテープのほうがもっと効果的だろねといういきさつです。

※片岡教授って方は、bebeは面識ありませんが、AVレビュー誌で毎号研究発表されているかたです。氏のホームページはこちらhttp://www.hifi-pc.com/

なお、カーロフ氏のサイトのBBSでもいろんなノウハウを公開されてますので一度参考にのぞいてみてください

作業編

作業手順についてはAVレビュー102号の片岡教授の解説に詳しく掲載されています(102号の125ページ)。

用意するものは、0.1mmか0.13mmのアルミテープと絶縁テープなど

bebeは東急ハンズで見つけた厚さ0.13mm×幅50mm×長さ10mのアルミテープ

 

作業手順は、まずテープを縦に半分にして幅25mmにします

 

これをアルミ面を内側にしてまいていくわけですが、本来最初と最後は絶縁テープで留めるのが普通でしょうが、今回はセロファンテープで済ませました

ちなみに、裏表を反対に巻く理由は、ケーブルを曲げたときにうまく「じゃばら」のように動き易いようにするためです

まかり間違っても、アルミテープとして貼ってしまったら、固くて曲がらなくなるのは必至でしょう(お試しになるかたはご留意ください)

 

だいだい5mmずつずらしながらどんどん巻いていくだけですが、この作業が結構たいへん・・・

bebe'sのGSVは長さが50cmなので、それでもまあ20分くらいで巻き上がりましたが、巻いていく過程でどんどん厚みがましていくために、うまくまくのはなかなか難しい

しかも、途中で曲げることになるので、その部分がずれていき、よほど丁寧に作業していかないと非常に不恰好になります↓

 

右が巻き始めですが、途中からすでに作業が手抜きになっているのがわかります

・・・で、これじゃあんまり見栄えが悪いので、BSDチューナーの電源ケーブルに被せていた日本エミールの「ストレンジライン」を、アルミテープの上に被せてみたものの、太くなりすぎて半分ほどしか覆うことができません

はずれてくるので強引の輪ゴムで押さえつけました

とまあ、今回はテストなのでとりあえずということで、いずれもういちど巻きなおしてみるつもりですが、これだけ巻くの要したテープは5m近く、手が攣ってしまいます

聴くところによるとカーロフ氏のHTPCやバーコのPJ周りのケーブルでは、相当に辛かったもよう・・・

わたしももしケーブルが2mくらいあったら、アルミテープじゃなくてアコースティックシバイブのSFチューブをつかっただろうなと思います

試聴

このあと早速9000ESとナカミチにつないでみました。

まずはドルビーデジタル

最初に聴いたのは、村治佳織のギターDD5.1chの「コントラステス」と「Shreck(輸入盤です)」

 

共通する印象は、どちらも音が静かになった印象。ボリュームを上げてもうるさくならない感じといったところでしょうか。非常に品のいい音に変化します。

このあたりは、X5000のピックアップ周辺に黒セーム革を巻いたときと同じ感じかな?

いわゆるS/N感の向上というのはこういうのをいうんでしょう・・・


「コントラステス」ではとりわけ、エンディングロールで、ギターが時計まわりにグルっと一周するんですが、こいつの音とバックの鳥のさえずりがひとまわり立体的に感られます

「アランフェス協奏曲」の演奏でも、スローなテンポななかにホールエコーがすこし強まったような感じがでてきます。音量をあげてもうるさく感じられなくなることにより、細かい音もよく聴き取れるます。

ただ、ソロのギターの聴感上の鋭さもマイルド(もともとCDに比べてドルビーデジタルはこのあたりが弱い気がする)な方向になったため、必ずしもどちらがいいとは言えない感じもします

一方、「Shreck」での試聴ポイントは、

お姫様が城に向かう途中の早朝、鳥と唄を謳うシーン

お姫様の歌声と鳥の口笛でも、音が明らかにマイルド調です

このあと、爆発するシーンがあるんですが、この音もなんとなくリアルといえばリアルだけども、大人しい・・・

音場が静かな分、このあたりはたしかに効いてそうです。

もうひとつ、CMで放送されていたお姫様のカンフーシーン

ここのアクションの効果音もスピード感は変わんないんでしょうが、聴感的には立ち上がりがものたりない印象があります

ただ、音量をあげていくことにより、飛んで来る弓矢のスピード感がなかなかです

とまあ、少なくとも高域がうるさい場合は非常に静かになるし、いっぽうで音量レベルが同じであれば映画の場合つまらないと感じてしまう場合もあるでしょうが、このあたりはオーディオ的には確実に+αの方向性です。

また次号で取り上げますが、このあと同時に9000ESのACケーブルのプラグを、レビトンからフルテックに変更したし・・・・

総じて大満足というレベルにはなりませんでした

さらに、後日、リニアPCMで聴き直しました

「SPEED」と「布袋寅泰」のビデオクリップ集です

ここでもやはり、なんとなくもどかしい・・・

とくにSPEEDの前半の曲や布袋の「スリル」などのいかにもJ-POP的な録音では、聴いていていらいらしてしまい、アナログアウトに切り替えた方が明らかに聴き易い。

9000ESの内部配線パーツのおかげで全体的にエネルギー感は向上して、期待するレベルが上がっているだけになおさらです

・・・でここで一案

インシュレーターをJ1のコーンスパイクから、X5000につかっているサウンドケア社のスーパースパイクに変更

→ 

9000ESとスーパースパイクの組み合わせは、心持ち音に雑味と切れがもどって、けっこういい感じです。プロジックにアドバイスされて導入した、J1コーンは9000ESにつかうと上よりのバランスから重心の低い音にしてくれて気に入っていましたがますが、スペシャルパーツ導入でやや出過ぎていた中低域とのバランスは、こっちのほうがいいのかもしれません

となると、問題は210号で「最高宣言」したX5000のほうがどうなるかが問題・・・

以前、試したときには、X5000にはスーパースパイクがベターだという判断でしたが、その後壁コンセントもかわっているし・・・

結果としては、けっこういい感じです

スーパースパイクよりも落ち着いた印象になりますが、立ち上がりの悪さは感じられない・・・(もっとも、直前に聴いていたのが、まったりと感じられたソースなので、そう聴こえたのかもしれません)

ただ、このJ1のコーンは、もともと付属のビスをつかって機器に固定できるように中央にへこみがあるのですが、この"へこみ"を利用すると、X5000の底のネジヤマと同じ位置に設置することができるため、メカとトランスの重量配分的に非常に安定のいいところに設置できるメリットがあります

  

適当なスパイク受けがないので、とりあえずBIGWABEのカーボンカードをかましてますが、これをJ1やタングステンなどの受けをもってくることによって、微妙な調整ができそうですがこのあたりは、いずれですね。とりあえず当面はこのままで、できればコーリアンとラックのあいだいミスティックホワイトでも挟みたいと思ってます

今回のまとめ

それにしても、デジタルケーブル(GSV)へのアルミテープ作戦は、どうも黒セーム革とのときと同じように、システム全体の変革をせまってくる曲者変化のようです。

ちなみに、音がおとなしくなるんだったら、どこかでキレをだしてやるとよくなる場合が多い。そこで、試したくなかったんですが、X5000のデジタルケーブル=MITで、DVDを聴いてみたら、やはり効果音に関しては、MITのほうが切れがいい・・・。

このあたりは去年にS9のときに散々迷ったこと(137号あたり)の繰り返しになりそうなので、すみやかに元に戻しましたが・・・

ともかく、今回は市販のデジタルケーブルに、DIYでの対策ということになりましたが、GSVは、そのままでつかうのもよし、アルミを巻いても変化はでます。

なお、AVレビューの片岡教授の解説を見返してみると、どうやら、AVアンプとDVDの背面と電源ケーブルからの輻射ノイズは相当に大きいようなので、しっかりとノイズ対策などがなされた高級オーディオといえども、デジタル機器である以上ノイズの加害者でも被害者ともなり得るようでこのあたりは、ユーザーサイドでも環境に応じていろいろな対策がプラスになる可能性があるってことが見えてきます

そもそもAVアンプが、ユーザーリサーチで必ずビデオアンプを積んでいたり、100%画質にも音質にも悪影響となる映像セレクター機能をつけないといけないのではメーカーエンジニアとしても痛し痒しといったところかもしれません

その点、パーツ選択から内部の配線の選択などによっては、かつてノイズだけらでマニアからは無視されていたHTPCやPCオーディオの世界も徹底したノイズ対策によって、コンポーネント機器を完全に凌駕する部分があるのは確かでしょうね

デジタルはやはり難しい・・・