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アナログダウンミックスとシネマスタジオEX



2003/4/6

センターアナログダウンミックス作戦の3回目です

前回のBBEプロセッサーをつかったセッティングから、アナログダウンミックスBBEプロセスの効用を、けっこう真剣に比較視聴してみました

視聴ソースは、「アポロ13 dts(輸入盤)」

いきなり余談ですが、このアポロ13を含め、輸入盤のdts仕様のDVDを数枚オーダーしました

年末にDVDEmpireでオーダーしたのが、以前つかっていたクレジットカードを更新しなかったので、あらたに別のカード登録でオーダーしたつもりが、結局、オーダーが前のカードのままの設定で送信されてしまったり、その後、なぜかカードが認められず、あれこれしているうちに、到着が今週になってしまいました

いっしょに頼んだDVD

  

AV誌でも紹介されてましたが、過去のアカデミーの音響賞受賞作品ばかりです

もともとの本命は、世界初のdts映画であるくせに、国内盤ではdts仕様が発売されていない「ジュラシックパーク」とこれまた、まともに全編みると耳がやられてしまう「プライベートライアン」のdtsです

輸入にあたっては、送料がUPSで20ドルほどかかるので、ついでに、アポロ13やターミネーター2ほかをオーダーしたという次第

もうひとつおまけに頼んだのが、ジェットコースターdts

ちなみに、値段は全部で99ドルなので、やはり輸入盤は送料さえ考えなければ安い

さておき、アポロ13

14ドル99セント 音声はDDとdtsの英語のみ。dtsの1536kbpsで字幕はなしという仕様です

映像はシネスコのスクイーズなんですが、画質は、国内盤と大差なくこいつは期待はずれといったところです

1.BBEプロセスオフでのセンター設定による違い

BBEのプロセスをオフにして、E9000ESのセンタープリアウトの出力設定を視聴位置でリモコンで「Large」と「OFF」に切り替えてみました。E9000ESのサラウンドモードはオフにして、ストレートデコードです

あえてしつこい説明は不要かもしれませんが、

「OFF」=デジタルダウンミックス

「Large」=アナログダウンミックス

です

印象

アナログダウンミックスにすると、音に奥行き方向がでてきます。このあたりは、センターの出力レベルやディレイ設定のレベルにもよるのかもしれませんが、OFFにすると音が全体的に前にでてくる印象で、平面的といえば平面的なのですが、アナログダウンミックスではセンター成分の音が奥に引っ込むのはいいのですが、前にでてこないという歯がゆさを感じたりします

また、アポロ船内や管制官の声の質感そのものは、どちらがどうのという違いが感じられるわけでなく、結局この段階ではファントムとアナログダウンミックスの優劣はなんともいえないといったところでしょうか?

また、大気圏再突入からの、音声遮断シーンのBGMの広がりなどは、たしかにアナログダウンミックスの効果なのか、音の左右とリアにまわりこむ広がりが向上するような印象です

2.BBEプロセスON

BBEの調整つまみは2つ

ひとつは、高域に対する中低域の遅延の設定

もうひとつは、低域のバスブースト量です

この高域と中低域の位相を揃えるという手法は、MITのSPケーブルやインターコネクトのターミネータBOXやナカミチのタイムアライメントと同様な理屈なんでしょうが、BBEは、これを可変することができるのと、聴感上の低域の量感不足を補うバスブーストに特徴があり、この調整量によって、音の傾向がけっこう変わります

本来は、2chでの用途なので、bebe'sの非常に変則的な用途では、このBBEプロセスダイアルを強くすると、すこしエコー感がでてくるようです

というのも、E9000ESからのセンターchは、BBEプロセスを経て、パワーアンプの入力時にメインchにミックスされて、ひとつのパワーアンプからスピーカーに送られるため、センター信号の中低域のみ、メインに対して遅れてしまうからかな?と思われます

この段階で、ダウンミックスをデジタルにすると、センターchはBBEに流れなくなることから、前述のプロセスオフの状態より違いが顕著になります

3.BBEプロセスとシネマスタジオEX

ここで、シネマスタジオEXモードに切り替えてみると、DSPによって、音場がいっきにスクリーンの奥に展開する一方で、音の鮮度は大きく後退してしまいます

とくに、EXによる「スクリーンデプスマッチング」を「MID」、「DEEP」にしていくと、セリフや音場全体がさらに、奥まってエコー感が強くなるため、ストレートデコードによるdtsの優位性がスポイルされるような印象となりました

4.センター用のケーブルによる差異

ここまでは、前回のセッティングと同じく、BBE経由のセンターのラインケーブルは

ビクターのAVシリーズ → BBE → MUSEのStudioO3

このビクターを、SACD用に接続していたS/AラボのHLP(完成品)に変更しました

結果としては、このケーブルの変更によるセリフの抜けや全体の音の違いは、BBEプロセス以上に違いがでます

いままで、エコー成分による「滲み」と思っていた部分がすっかり払拭され、左右とのつながりと声のクリア差が劇的に変化します

この状態では、BBEプロセス経由のシネマスタジオEXでも許容範囲になるとともに、アナログダウンミックスとSPコンフィグによるデコード段階でのいわゆるデジタルダウンミックスに対して、デメリットと感じていたセリフの質感や奥行き定位からの音の前への飛び出しが、でてききます

今回の結論

ファントム設定(デコード領域でのいわゆるデジタルダウンミックス)に比べ、アナログダウンミックス効果は、たしかに効果ありです

この違いは、ストレートデコードでもシネマスタジオEXでも明解のようです。

BBEも、わたしのような中途半端なものではなく、プロ仕様のモデルならばさらによくなるのでは思われますので、センターSPなしでAVサラウンドをやられている諸氏には、お薦めできるアプローチです

発展的には、センター用とメイン用のケーブルをそれぞれ、かえての音作りも可能でしょうね

おまけ

ターミネーター2 スペシャルエディションdts

トップガンと並んで、bebeがサラウンドははじめた時に、なんどもなんども聴いたソースです

当時はプロロジックでしたが、DVD化を待ちわびて購入した最初の仕様は、THX印の名に恥じるような画質の悪さで、DD5.1の音も、最新のソースに比べて誉められたほうなものではありませんでしたが、今回入手した北米盤のスペシャルエディションは、なかなかにすごい・・・

国内盤でもすでに売られていると思うのですが、こいつは未見なので輸入盤がよいのかリマスタリングがよいのかはわかりませんが、とにかく絵が綺麗です

もしかしたら、LP-Z1がよいのかと思いましたが、さきに見たアポロ13がひどかったので、そういうわけでもないでしょう・・

さらに、絵も綺麗ですが、dtsもハーフレートながら、こいつもすごい

S/A+MUSEのBBEのアナログダウンミックスで、ストレートデコードです

ベストな音圧を得るには、E9000ESのボリュームを-20dBなんですが、これだと、一気にどーんときたときに、心臓に悪いのと隣家への影響が懸念されるくらいです

実は、先週はジョンウー監督、ニコラスケイジの「ウィンドトーカーズ」の冒頭を、同等レベルの音量で深夜に再生していたところ、隣に住んでるばあちゃん(=義母)が、庭にでてきて、「なんか音がしない?」と通りのほうを見てたので、ちょいと反省・・・・

ベロダインが復帰してからは、たしかに、階上でも音の響きがものすごいので、これから気をつけないといけません

たんに、dtsがよいというかどうかはわかりませんが、冒頭の「しゃれこうべ」を踏んづける音からして、違います

JBLで聴いたときは、乾いた音ながらも量感タップりの重量感を感じていたのですが、現在のbebe'sの状況では、なんというのか、「しゃれこうべ」の骨の質感が再現されるようなキレと、直後の重みを感じるような音です(説明が非常に困難)

その他、バイクの排気音や銃声などもなんというのか解像感が違い、余分な残響がなく、とにかくドキっとします

いっぽうで、その音を聴いてしまってから、音量を-30dB程度にさげると、音が痩せて聴こえ、こうなるとシネマスタジオEXの力を借りたくなる感じです

またダイアローグについても、S/Aラボの効果か、ストレスのないセンター再生が、E9000ESではじめて聴けたような印象です

この日は途中で時間切れで、ビル爆破の手前までしか見れませんでしたが、精神病棟やビル潜入時のドアやとびらをあけるときの細かいSEが、非常に新鮮です

次回は、本命ジュラシックパークとプライベートライアンを予定