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2003/7/13 現在メインのAVアンプとしてつかっているソニーのE9000ESが、ここのところ連続的に不調です E9000ESは、昨年末にkin-yaさんからお譲りいただいてから、ACインレット化の作業で、電源部の基盤コネクタを破損したり、つまんないミスで、フロントパネルのメニュー調整ダイヤルを押し込んでしまい基盤との接点をはずしてしまって往生したりしていたのですが、今回は、私のほうではどうにも手が終えないトラブルが発生しました 今回の症状→突然音がでなくなってしまいました 電源はちゃんと入り、操作上は問題なさそうなんすが、表示パネルが暗いなったまま、ディマー調整も効かなくなってしまいました ・・・という経緯で、メーカー修理にだすほかないなと思ったものの、メカと電子工学に詳しい知人に修理を依頼し、無事修理していただきました。 原因は、ひとつの抵抗の焼損だそうです 以下Eメールで、修理の経過報告をいただいたので、ほぼ原文のまま転用させていただきました
「プリント基板が熱で変色しており、裏側をみるとリファレンス番R124の小さなチップ抵抗ですが、472と表面に印刷されているため抵抗値は4.7kΩと思われますが、テスターで値を測ってみると、すでに断線してしまっていたようです とりあえず焼損した抵抗周辺の回路を追いかけてみる事にしました。下図のような回路になっているようです。
「+28Vと-28V(実測値)の電源をスイッチしているトランジスタQ110とQ108をONするために流すベース電流を決める抵抗のようです。断線している抵抗の周りをテスターであたってみましたが特に様子がおかしいトランジスタや抵抗はありません。焼損した抵抗を置き換えれば直る可能性があります。」 「焼損した抵抗と同じ値の抵抗をつけました。 「チップ抵抗がついていた場所は高熱になっていたため銅箔が剥離する危険があります。 そこで、直接トランジスタとフォトカプラ-の足に半田付けしました。この状態で通電したところ無事動作するようになりました。 さて、動作するようになったので電圧をチェックしてみます。今回付け替えた4.7KΩの両端には約50Vの電圧が印加されております。 という事はこの抵抗で消費される電力は0.5Wです。したがって1Wの抵抗を用いればOKです。手持ちの1W抵抗をつけました。 動作時に手を触れてみるとある程度温かくなっておりますが手で触っていられる程度なのでたいした温度ではありません (それに比べ、たくさん並んでいるヒートシンクはなんと熱くなることか。私の部屋はクーラーがないため、夏にE9000ESの使用はきついです)。
音が出るようになったので早速試聴です。ソースはX5000で、同軸ケーブルでE9000ESのCD入力と接続します。ちょっと余韻が少ないように思います。 気になるのはDACやDSPを覆っている銅箔のシールド板です。これは不要輻射対策のために取り付けられているのだと思いますが音質的には良い効果は得られないように思います
ためしに、このシールド板を取り払うと弦楽器の余韻がきれいにフェードアウトするようになりました。 また、シールドありの場合にはつるりとした音である(これはこれでよい音だとは思いますが)のに対し、取り払った場合には細かいところまで出てくるようです。女性の顔写真にたとえれば、銅箔ありの場合は細かいアラが見えないようにきれいにとった写真。一方シールドなしの場合は、産毛までちゃんと写っている写真です。とりあえずはこの銅箔シールドは付けたままにしておきますので、bebeさん宅で有無による音質の確認をしてください。」 また、修理依頼に便乗して、ヘッドフォン出力のチューニングもお願いしちゃいました 一時期、ソニーのMDR-DS5000や松下のDVD-A700から真空管アンプでMDR-F1やAKGのK501などでヘッドフォンバーチャル探求しただけにいささか、現状のE9000ES内蔵アンプでは、現在つかっている12オームのインピーダンスのMDR-F1ではどうにもドライブ力の不足を感じているためです。 ヘッドフォンジャックから逆にパターンを追ってゆくとどうもこの辺がヘッドフォンアンプです。IC523がヘッドフォンをドライブしているオペアンプです。このオペアンプはその前段との結合をケミコンにより行っているため、ケミコンの種類により音質が変わることが予想されます。 今回はこのケミコンにWIMAのフィルムコンデンサ(0.1uF/100V)をパラ付けします。このフィルムコンデンサはエポキシ充填のコンデンサでなかなか良いフィルムコンです。底板をはずせばすぐわかる位置に取り付けておりますので、気に入らなければ取り外してください。元の状態に戻ります。」
次に、bebeさんお使いのヘッドフォンのインピーダンスが低いため、E9000ESの出力インピーダンスも下げる事にします。 アンプ側のインピーダンスが高い場合には、ヘッドフォンの振動板の制動が効きにくくなるため、低域にしまりがない音になってしまいます。E9000ESの送り出しインピーダンスは220オームです。
「以上でbebeさんからのE9000ES修理依頼を完了とさせていただきます。また不具合が見つかりましたら連絡してください。 」 ----------------------------------- ・・・というような経緯で、bebe'sのE9000ESは無事復旧とあいなり、ヘッドフォンのドライブ力もかなりいい線までいけるようになった感じです 今回は、帰って来たE9000ESと留守中に代役を務めたNakamichiのIA-1zとの比較も交えての簡単なレポートです まずMDR-F1によるヘッドフォンで聴いてみました。 ソースは、DVD「パールハーバー」のdts。 これまではE9000ESの調整メニューでヘッドフォンレベルを+10dBにしていたのをデフォルト値に戻しての試聴ですが、この状態でも音圧の不足が感じられなくなり、低域の量感はあいかわらず足りないMDR-F1ながらも、以前聴いたときよりもぐんとよくなっています。 前々回にレポートしていたとおり、テレビ用のYAMAHAの10MMとSW40で聴くよりもクオリティ的にもサラウンド感もずっと楽しめます また、メインシステムでのスピーカー再生ですが、E9000ESが不在のあいだNakamichiのドルビーデジタルでみたDVDの「EP2」と「ピンポン」をそれぞれ、シネマスタジオのDDと、dtsで戻ってきたE9000ESで聴いてみました 「EP2」 ソースはDDのEXですが、ひさしぶりに聴いたNakamichiでのDVDの音は、E9000ESと比べてもさしたる不満はなく、センターのダウンミックスに関しても問題はないように感じられました もちろん、E9000ESのシネマスタジオEXと外付けアナログダウンミックスBBEの音場はまったくの別物ではありますが、クオリティに関しては差異はどちらがどうのという比較レベルではありません ちなみに、このあたりはNakamichiにはデジタルケーブルをMIT、インターコネクトもMITの330だったので、E9000ESがデジタルケーブルがワイヤーワールドのゴールドとインターコネクトがS/Aラボという違いも少なくないことは確かです 「ピンポン」 ソースはdts。dtsになるとさすがに、フォーマットの優位性によって質感の差はでてきます。 ただ、ピンポン玉の音を気持ちよく聴くためには、シネマスタジオなどのDSPはオフにしないと表現できないし、卓球場のエコー感ももともとソースに入っていることもあり、Nakamichiのドルビーデジタルでも空間は十分に広い その他としては、やはりbebe'sにとってE9000ESのありがたみは、BSデジタルのAACです。AACに関しては、プロロジックで再生するNakamichiとE9000ESとでは雲泥の差がでます このあたりはBSDチューナーの光出力時に、PCM変換するかどうかという要素も加わってきますが、どっちかというとシュールな音のNakamichiではクソたれ音のAACの2chは、どうにもしょぼく、DSPの力を借りたくなります なお、この時点は、E9000ESに、また新たな、トラブルが待ち受けているとは思わなかったのですが・・・つづく |