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ONKYO SE-90PCI〜PCサウンド初探求



2005/6/10

パソコン買い替えを機に、グラフィックボードといっしょにサウンドカードを買ってきました

最低でもプロジェクターでのHTPCをやるときに、光デジタル出力付でAVアンプに音が送れればよいので、光デジタル出力のみのカードがないものかと店員にきいたところ、こいつを薦められました

ONKYO SE-90PCI 

ご覧のとおり、デジタル出力のみってわけにはいきませんが、アナログ出力がシンプルな2chのみで、しかもRCAってことで、一発で気に入りました。値段もお手ごろです

ちなみに、パソコンが届いて、グラフィックボードをつけたあとに、このサウンドカードをつけたら、ネットワークにつながらなくなりました

ネットにつながらなくなることは、前のパソコンで相当に経験値を積んだけあって、いったんこのカードを抜いてみたら、予想通り回線が復活・・・

その後、いろいろあってOSを入れ直して、ハードを認識する順番やオンボードのIntelのサウンドソフトをいれずに取り付けたら、無事ネットワークとの干渉エラーがなくなり、まずは一安心です

視聴開始

まずは、RCA出力からしばらく埃をかぶっていたケンウッドのアンプとマランツのスピーカーをつなげてみました

ケーブルは、昔からのテクニカ製です

サウンドカードからケンウッドのミニコンアンプにいれて、21インチのモニター横にセットしたスピーカーで音をだしてみたのですが、のけぞるような音の悪さに、びっくりです

いままでは、SONYの17インチモニターの内蔵スピーカーで聞いていたので、とくに音質を意識したこともなかったのですが、よかれと思って、わざわざ、アンプとスピーカーをひっぱりだしてきたのに、「なんだよこれは・・・」っていうところです

スピーカーそのものは、10年以上まえからつかっていて音の傾向はよく知っているので、少なくとも本来の音がでてきていないことはわかります

となると疑わしきは、サウンドカードかアンプが腐っているのか?

ヘッドフォンでの試聴

そこでヘッドフォン(MDR-F1)で聴いてみたところ、たしかにひどい


詳細(コラム114号

音源は、ちょうどモニターのキャリブレーション用に取り込んであった「SPEED」のDVD。

音の傾向もよく知っているので好都合です

ちなみに、コラム登場は59号

私が、ホームシアターサウンドにはまりだした頃に、DVDプレーヤーやデジタルケーブルでの視聴用によく使ったチェックディスクですね。

リッピングソフトのDecryperで取り込み、PowerDVDでの音声出力をボリュームをフルにしての試聴です。サラウンド回路やイコライザー機能は使わず2chステレオのまま、ヘッドフォンをつけてみましたが、想像以上にひどいのは変わらず・・・

それなら・・・ということで、光デジタルからメインのAVアンプ(SONYのE9000)につなぎ、ヘッドフォン端子から同じヘッドフォンで音をだしてみました

結果は予想通りというか予想以上に、音は月とスッポンの差です

音の張り出し、低域の量やキレ、音量を上げても中高域が耳につくこともなく、このソースで聴くMDR-F1の音としては、十分な音です

そのまま、オリジナルのDVDをDVD(S9000)から流して比べてみたところは、やはりこれが最上であることは確かなものの、点数をつけるとこんな感じです

  • DVDP>AVアンプによるヘッドフォンサウンド  10点
  • PCデジタル出力>AVアンプによるヘッドフォン  8点
  • PCからアナログ出力>ケンウッドアンプによるヘッドフォン 2点

こうやって音を比べるということがずいぶん久しぶりなんですが、そうそう耳は腐っちゃいませんね

ただまあ、ヘッドフォンは同じとはいえ、普通に考えればこれはアンプの差がほとんどなのは容易に想像できる

とくにもともとMDR-F1は、なかなか鳴らしにくいヘッドフォンでもあり、bebe'sのE9000は、MDR-F1用にあわせてインピーダンスを変更し、ゲインを-0dBにしてある(コラム293)ので、ケンウッドのK'sと比べたら相当に違いがあって当然

というわけで、PCのアナログサウンド出力の評価云々以前の状況があるので、この日はここでおしまい

もっとも、パソコンからのアナログ出力をE9000にまわせば平等比較ができるんでしょうが、配線が面倒なのでいったん保留です

ヘッドフォンアンプとリニアムA1

日をあらためて、ケンウッドとマランツは「ボツ」にすることにして、ONKYOからのアナログ出力を、シアター用のリアスピーカーのリニアムA1+リトルプラネットに組み合わせてみました

あわせて、リトルプラネットは、ヘッドフォン端子がないので、パソコンとリトルプラネットにあいだに、ヘッドフォンアンプを導入しました

オーディオテクニカのAT-HA2

一時期、ヘッドフォンシアターサウンドにはまっていたときの真空管のValveX(コラム128ほか)はすでに手元になく、買い戻すにも現状では懐が許せないので、実売5000円で買えるのでこれに決まり

まずは、ケンウッドから取り替えてMDR-F1を鳴らしてみたら、あらびっくりっていうくらい、ドライブ力が違うし、音もすんごくよくなります

もともと、評判のよいアンプだったので、これはまずまず狙い通り

ただ、スピーカーシステムと組み合わせるには、安いだけあって入出力ともRCAというわけにはいかず、片側はミニジャックです。

そこは、ミニジャック>RCA変換プラグをつけることで対応

接続は、PC>ヘッドフォンアンプ>リトルプラネットという順ですが、このあいだに、リアSPの広がり改善用にはさんでいたBBEプロセッサーを組み合わせてみました

組み合わせをいろいろ換えながらヘッドフォンとリニアムから音をだしてみましたが、ともにやはりBBEを通して波形をいじってやったほうが明らかに音の抜けがよいようです

このBBEは、山野楽器専売モデルで1万円程度なこともあって買ったものなのですが、FB1クラスにつかうとS/Nなどの点で支障もあったり、高音質ソースでは足をひっぱることもあることも経験値としてもっていますが、今回のパソコンサウンド用としてはS/Nを損ねることもなく、レベルを適度に上げ、ソースに応じてバスブーストをかけると効果は非常に大きい

少なくともフルオープンで低域の量感がときに不足を感じるMDR-F1で聴くには、かなり調整が効きます

リトルプラネット+リニアムA1でのPCサウンド

・・というような経緯でPCサウンド用スピーカーとシアター用のリアを共用する作戦となり、配線も決まりました

もともとが3系統の入力をもっているリトルプラネットなので、パソコン用とシアターサウンド用のリアの入力を切り替えるのは配線用のロスはありません

こうなると次は、サウンドカードに手をいれてみたくなるのが人情というののです

まずはじめにサウンドカードはPCIスロットの最下段に取り付け、PCIエキスプレスのグラフィックカードと離していますが、せっかくのオーディオ用パーツもあまりにも外来ノイズからは無防備な状態。デジタル・アナログを分離した設計のAVアンプのどのグレードと比べても、クリアな音がでてくるとは考えにくいですね

とりあえず手元にある素材と投入してみました

VIAオーディオコントラーラーチップとDACのチップに丸秘の電波吸収体を貼り付け、主要なコンデンサーにNTT-ATのノイズビートを巻きつけました

ここからさきは、やのコンデンサーの頭にGC16を貼り付けたりすればよいんでしょうが、エポキシ接着剤がなかったのでこいつは後回し・・・。

あるいは、面倒なのでカーボンマニックを買ってくるか?・・とは思うものの、実際にこの状態でつなぎ直してみました、どうやらこの程度の対策では、「おおっ」ていうような音の改善は感じられませんでした

いかにPC内部がノイズの巣窟なのかを、あらためて感じているところです

GC16は、袋つめにして(こぼれたりしないようにね)、PCケースの底に置いてみましたが、これも目を見張るような効果は聞き取れず

試聴経験のあるM氏カーロフ氏のように、パソコンでいい音をだそうと思ったら、ワードクロックなども必須でしょうが、どっちにしても内蔵DACは性能がよくてもノイズを封じ込めないと難しいでしょうね

やるなら、このペンティアム4のパソコンじゃなくて、先代のVAIOかな?と思います

なお誰も気づいてくれないでしょうが、試聴の過程で、リニアムが思うような広がりがでないので、試聴ポイントを買えてきいてみたところ、「高さ」が重要なことがあらためてわかったため、スチールラックの棚板を大汗かきながら組み替えて、ツィーターがデスクに座ったときの耳の高さと同じになるように変更しました


コラム322

これまでは、リア用としかつかっていなかったので、あまりつっこんだ聴きかたもしていなかったのですが、段違いです

そもそも水平360度の音場型のリニアムドライバーの特性を生かすという点では耳の高さにあわせるのはあまりにも「基本」だったんでしょうがね〜

同時にサラウンドのリアについても、より耳の高さに近づいたことによって、別に試聴してみましたが、やはり後方の広がりが全然違います

かくして、さしあたってPCサウンドシステムもこのへんで一段落

なお、同じようにONKYOのサウンドボードで2chで楽しんでいる方におすすめしたいのは、最低限ケーブルは、そこそこのものをつかいましょう

私の場合は、

  • パソコン→BBE
  • BBE→ヘッドフォンアンプ
  • ヘッドフォンアンプ→スピーカー用アンプ

を変則的な配線ですが、ケーブルをすべてS/Aラボにしてみましたがそれ相当に抜けのよい音になります

ケーブルは、コラム283号で一本のケーブルを2本にしたものと、HLP4の素材のものをつかいましたが、ロジウムのプラグのよさはわかんないですね

 

なお誤解のないように触れて置きますが、このS/Aケーブルがよいというわけではなく、(今回つないだケーブルでサウンドカードが5枚くらい買えますが)、音の傾向以前にシールドされている構造がよいように思います

あとは、アンプは、試していませんがおそらくノイズの影響の受けにく真空管の入門機あたりを投入するのが得策な気がします

BBEについては、とくに夜間の小音量再生時やAACやMP3での圧縮音声での音の輪郭がはっきりする点では、もっともコストパフォーマンスが高いアイテムだと思います

とくに音源ソフトでイコライザーをつかったり、バーチャルサラウンドのなどのDPSを通したときには効果はてき面です


BBE254(山野楽器モデル)

なおBBEについてご存知ない方は
http://www.bbesound.com/
逸品館の清原氏が解説されたページ
を参照ください

今回のまとめ

PCでのDVD再生やハードディスクジュークボックス的なオーディオライフに、一定以上のクオリティを求める場合は、

デジタル出力+AVアンプや外部D/Aコンバーター方式

の方法をとったほうが手っ取り早いし確実

USB接続のオーディオプロセッサーをつかうのも得策

PCIの内蔵サウンドカードによる6ch以上出力でクオリティを求めるのは非現実的。Intelはじめオンボードでのマルチ出力搭載のM/Bがでてきているが、はっきりいえば、入門グレードのAVアンプにデジタル出力するほうが、おそらくずっとましな音がしそうなこと

今回のONKYOサウンドカードは、コンデンサーやDACのパーツなどは中級グレードのアンプに使われるパーツだと思われるが、性能を生かしきれないのではないかな?

ただし、オンボードのサウンド機能に比べたら、格段にS/Nよくオペアンプも性能もよいので、音楽だけでなく、スカイプなどの音声通話などでもよさが解る

圧縮音声は、サウンドカードはもちろん、ヘッドフォンや鳴らすスピーカーやアンプのグレードを上げると、圧縮の物足りなさが聞き分けられるようになる

・・・といったとこですね

このコラムを書きながらONKYOサウンドカード+リニアムサウンドとデジタル出力+AVアンプ+FB1を比べると、スピーカーの差を考慮しても後者のほうが、あらゆる面で音がのびやかで躍動感があります

ただまあ、iTunesなどのライブラリで聴く、パソコンでのオーディオ再生は気軽るでいいものです

ここしばらくは、X5000にCDをセットして、ベストポジションで椅子に腰掛けて音を聞くってことも珍しくなっているので、iPodminiとBOSEのヘッドフォンによる通勤タイムと、夜遅く帰ってから寝るまでのわずかな時間のヒアリングにはいいものです