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HDR-HC1の魅力

http://bebe1998.net


2005/11/13

このところHDV関連のコラムばかりでしたが、振り返ってみると、FX1やHC1の機能や画質についてまったく触れていないことに気がつきました

また、最近FX1やHC1のHDVファイルを編集したり、精細なモニターでの画質を自然に見比べる機会があったので、雑感をまとめてみたいと思います

HDR-HC1

メーカーの宣伝どおり500mlペットボトルサイズのHDVカメラです。実家の父親所有のものなので、夏の帰省の折につかっただけなので短期の印象ですが、川や遊園地、室内などで撮影してみました

HC1のページでも詳細触れていますが、スタイリングや、個人的には微妙なスタイルだと思っています


本体サイズとスタイリング

メーカーサイトに詳細が載っているので、基本的にはそっちのほうが参考になると思いますが、過去のカメラとの違い等も交えての私なりの印象です

http://www.sony.jp/products/Consumer/handycam/PRODUCTS/HDR-HC1/

大きさはFX1と比べてもあまり参考にならないでしょうが、サンヨーの動画デジカメザクティと並べてみるとこれくらい違います↓

HC1が500mlボトルとすれば、FX1は1.5リットルm、いや一升瓶といったところか?

ザクティはファイブミニやオロナミンCってところですかね?

FX1は正直いって、前のVX1000やVX2000と比べても幅がでかくて、キャリングハンドルで持ち歩くと足にあたりやすかったり、正直重いことは否めません

 
参考:VX1000、VX2000、FX1のサイズ比較

対するザクティC1は、胸ポケットにはいるくらいで、携帯電話というよりも小型のシェーバーサイズのMPEG4フォーマットのSDカード記録カメラです

最近、松下からMPEG2の3CCDが発売されましたが、以前さわったときの感想では、ザクティを基準にしたこともあって「でかい」という印象をもったくらい

そういった観点からするとHC1のサイズは、いまどきのカメラとしては、やはり中途半端です

なので、画質にこだわらない子供が小さい家庭などでお母さんが持ち運ぶには明らかに大きいこのサイズは売れるのかな?と思ってましたが、けっこう売れてるんでしょうかね?

↓これは、業務用機HVR-A1J用のレンズフードを装着したものです。なんとも微妙なサイズのHC1用に比べるとカバーもついて見た目も格好よくなります

ただこの状態だと静止画用のストロボで光が邪魔になるようです

CMOSセンサーの画質

HC1は、CCDではなくCMOSセンサーを搭載してきました。

画素数は200万画素で対角1/3インチで1440×1080に手ぶれ補正領域を持たせたものでしょう

CMOSのカメラは、低照度でオートフォーカスが迷うとか、低照度の状況ではノイズが乗りやすいなどと聞いていたのですが、果たしてどうか?

私の個人的な意見では、一般家庭でのカメラ選びで重要なのは、室内での蛍光灯撮影下でのノイズ感や色抜けの少ないことだと思っています

だいたい、いろんな人から相談されるときは、きまってメガピクセルがいいかとか、何倍ズームが多いのですが、DVやDVDを含めた画素数換算が30万画素ってことを誰もしらない

なので、メガピクセル買うなら、値段下げて画素数の少ないカメラを薦めるんですが、メーカーも機能差をつけていて、メガピクセルグレードのほうがNR回路やレンズがよかったりして、見比べてみないとわからんないことが多く、1CCDあたりの受光面積だけで決められない時代になっていることも確かなので、最近は判断しづらいところがあります

とくに2000年頃からノイズリダクション回路がたくみになり、高画素と低画素との低照度ノイズの押さえ込みが重要です

余談ながら、SONYの3CCDは歴代、38万画素で王道ですが、VX1000、TRV900の世代とVX2000、TRV950の世代とは、室内の画質が大幅に違います

そこに3CCDのHDVのFX1が登場してきたのですが、VX2000に比べて明らかにCCDの受光面積が少ないので気になっていたのですが、FX1の室内画質はすばらしいものがあります

VX2000はレンズまわりの特性とNR回路が優秀なこともあって、VX1000世代が室内で12dB以上あがるようなシーンでも、VX2000は下手するとゲインアップしなかったり、6dB程度では、ほとんどノイズが目立たなかったりします

その点、FX1ではVX2000に比べてゲインアップは早めにするものの、ハイビジョン解像度のこともあって、ノイズがみえにくいのも特徴です

・・・とまあ前置きがながくなりましたが、HC1の単CMOSがFX1やVX2000に比べてどうか?が興味深いところでしたが、実際に室内でうつしてみると、「けっこういける」画質です

夜景などでの撮影はしていませんが、室内の暗いところでは、ノイズが浮くには浮きますが、現行の家庭用としては十分なレベルです

また、色再現についても、おそらく原色フィルタとつかっていることと思われますが、非常に優秀な画質で、FX1とほとんど遜色ないレベルにびっくりしました

昔、VX1000が王者だったころ、CANONから原色フィルタ搭載のMV1がでたときの色にも驚きましたが、CMOSセンサーのHC1も同様に驚異的です

以上の点から、HC1はFX1と比べて画質は、家庭モニターレベルは屋外ではほぼ同等と考えてよいと思います

また、ダイナミックレンジがCCDより広いとされるCMOSですが、手持ち花火などでも露出が追いつかないのか、FX1と比べて特段の優位性はみられませんでした

参考:室内照度での比較(オート撮影)


HC1


FX1

レンズ性能・画角

FX1とHC1の画質はほぼ同じと書きましたが、じゃあFX1はいらないの?といわれると、それはNGです。

FX1もHC1のワイド16:9のHDV記録が標準ですが、FX1の広角側の広さはワイドCCDとあいまって、過去に類をみないダイナミックな広角映像が撮れます

コラム340で、はじめてHDカメラの広角をみたときにもびっくりしましたが、FX1も十分に広い

その点、HC1は、いまどきのカメラとしては広いほうだが、やはりHDVフォーマットのよさをだしきれない広角スペックです

少し話がそれますが、DVとHDVとでは、撮影時のフレーミングが全然違ってきます

DV解像度では、広角も重要ですが、幼稚園・小学校行事や乳児の撮影などではある程度ズームアップでとらえていかないとわが子や赤ん坊の肌の木目などが表現できないんですが、HDVでは「寄らなくても、顔がわかる、木目がわかる」ようになり、無理にズームしたフレーミングが不要になります

大人を撮影する場合にはさらに顕著で、下手にズームで写せないのは、BSデジタルで時代劇のかつらの境目が以前よりも目に付いたりするのと同様です

よって、HDVでは老若男女の被写体と問わず、せまいところでも引いて取れる性能が必要だと感じています

このことは、ハイビジョン&ワイドになって、微妙な手ぶれやフォーカスのズレが気になることとあいまって、被写界深度の点(フォーカスのあう範囲)から、レンズとCCD感度はある程度絞りが入れられる余裕と、ブレの点から基本的に広角撮影が望ましいということにもつながります

よって、この点からはFX1をあえて選ぶメリットは低照度の強さ以外にも、あると思います

ただHC1にワイドコンバージョンレンズをつけるとどうなんでしょうね?(ソニー純正だとVCL-HG0737Y)

参考:同一距離での画角の違い


HC1


FX1

基本撮影操作

HC1の基本操作については、高さは手のひらサイズで片手でも持ちやすいのですが、形状と手のサイズによっては、水平がとれていない状態に陥りやすい点があります

右手の中指・薬指で上部の取ってを押さえて安定させられますが、ズーム操作がシーソータイプでないこともあって、とくにズームレバー操作字に本体が傾きやすいです

とくにファインダーよりも液晶を中心に撮影するひとも多いでしょうから、あとからみて、なんか画面が傾いているということが多くなりそうなので、基本的には両手撮影できちんと水平を意識しながら撮影することがポイントだと思います

ワイドなので、傾きは以前よりも目立ちますよ

ただ、HC1のファインダーはどうにもいただけない・・・・。バッテリーはじゃまになるし、液晶に比べてコスト削減のしわ寄せが来ていることもたしかなので、基本は左手で液晶を開いてもつのがブレ対策を含めて最善だと思います。液晶部分にも操作ボタンもありますしね

ただ、液晶を左手でもってしまうと、次のマニュアル操作がやりにくそうです

HC1のマニュアル&特殊機能

正直なところ、あまりつかったわけではないので、下手なことはかけないのですが、FX1にないHC1の機能で実用性があるのは、「テレマクロ」と「ナイトショット」だと思います

とくにテレマクロはあるとやはり便利。FX1の場合は、フィルタで対抗するしかありません

ご参考までにHC1で撮影したテレマクロの撮影動画(WMV 1280×720 8.4MB) 

また、写真にあるように拡大フォーカスの位置もFX1より使いやすいところにあります(FX1は、本体上部)。

・・が、HC1の場合は本体の前のほうに、ボタンが集中していますが、フォーカスの切り替えが上下ではなく、前後になっている点や、ワンプッシュオートがない点がどうにもつかいにくいこともたしかです

とくに液晶を開いていると、左目では見えないので、位置の習熟は必要です

私の場合FX1に関しては、ようやくマニュアルボタンの位置関係がなじんできましたが、業務用機はほとんどつかったことのない身としては、VX2000の配置が一番よかった

その他、以前のハンディカムから削られた機能が、前後のレックレビュー操作ボタン。

NGショットをその場で、取り消すために、テープを戻すのは再生に切り替えないといけない点です。編集前提のプロではいらないんでしょうが、ユーザーマーティングをやらないSONYさんとしてはどうなんでしょうね????

静止画機能

FX1にない機能は、メモリースティックへの静止画記録です

画質は、それなりですが一般的には十分実用的ともいえます

撮影済みテープからメモリスティックに切り出しができます


静止画と違って、もとが、インターレース記録からの切り出しなのでやはり甘いことは否めません。

なお、FX1ではキャプチャ後に、プレミアやビデオスタジオなどで書き出すと同じことができます。↓FX1のオリジナルのMPEGからのBMPで切り出して、PhotoshopでJPEGにしたものですが、拡大して上のHC1のメモリー記録とくらべても絞り羽の違いによるボケやレンズの描写力の違いが静止画では識別できると思います


FX1動画からの切り出し

Premiereでインターレース解除のフィルタをかけたうえに、静止画出力時に「フッテージのインターレース解除」でけっこうきれいに取り出せます

なお、水平方向の解像度が1440なのを1920に解像度変更でリサイズしています

まとめ・・・・HC1のおすすめ度

最近のDVカメラは、ほんとに安いので、HC1が高く感じるようです

ただ、すでにハイビジョン対応テレビのある家庭では、HDVの画質/費用の費用対効果は最高なことは確かです

とくに固定画素のプラズマやSONYのブラウン管テレビ(DRC)など、DVを素の30万画素で表示できないテレビでは、DVは非常に難しく、この点D3入力したHC1の画質は最高だと思います

個人的にはワイド&テープメディアのビデオカメラのなかではHC1とFX1以外は自信をもってお勧めできませんと断言できます

3CMOSのDVカメラ(DCR-PC1000)のワイドの画質なども観てみたいですがワイド&テープならHC1はDVとしてもつかえます

いっぽうで、今後はテープメディアからメモリー、HDDのカメラが台頭してくるでしょうし、すでに2GBのSDをつかったワイド3CCDのパナソニック機種も実売価格が似通っているので、日常記録用としては対抗馬になると思います

FX1とHC1は、撮影の楽しみするかどうかが選択肢のポイントでしょうね

なお、余談ながらHC1はハンディで振り回すと、せわしないパン映像になってしまいますので、撮影時には留意が必要だと感じます。実際、HC1で撮影したものは、FX1に比べて、カメラのパン速度が速く、モニターによってはMPEGの弱点や液晶の応答遅れなどが目立ちやすいことも確かです