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ハイビジョン撮影の新基準

http://bebe1998.net


2006/9/24

  1. HDR-FX7の登場とFX1の存在意義
  2. AVCHDカメラの誘惑とHC1
  3. キャノンの縦型HV10
  4. いまどきのHDV編集環境とAVCHDへの恐怖
  5. DVカメラからの乗り換え


HDR-FX7の登場とFX1の存在意義

HDR-FX1の後継モデルHDR-FX7が発表されましたね

 
HDR-FX7

3CMOSのHDVとして初モデル。FX1よりかなりダウンサイズしたボディで、最後のDVフラッグシップのVX2100と同等サイズ。

店頭に並ぶのはしばらく先になりますが、ネットやビデオサロン誌の情報を読むかぎりでは、FX1のリプレイスというよりも、DVのVX2000、2100からHDV化を進めることを意識したような感じがします

私が思うには、SONYのFX7へのターゲットユーザーは・・・・

1.FX1の大きさ、重さがNGで、HC1を買ったものの不満の感じる方やDVのまま継続しているアマチュア層

2.業務でVX1000、2000、2100をメインあるいはサブとしてつかっているプロダクション等の業務用途

のような気がしていて、FX1からの買い替えはSONYとしては狙っていないでは・・と思えます

FX1とHC1を所有する私にとっては、携帯性と画質、撮りやすさのバランスを考えると、さきゆきFX7一台に集約するのがよいような気がしますが、FX7単体では気にならないものの、FX1との比較で考えると、いくつかの点で買い替えに対するデメリットが感じられます

これまで、FX1になって苦労したことは、1に手ブレ、2に長時間の手持ちです

コラム367で触れたように、現状この問題を解消するために導入したショルダーブレースのおかげで、多少コツは要するものの、手持ち撮影時によるる多少の長時間と中望遠までの手ブレについてはほぼ解消されています

ショルダーブレースを使用することによって、ただでさえ2kgあるFX1がさらに重くなりますが、32.5mmの広角での安定性は抜群で、いかにもHDVという画が楽しめるようになります

この場合は、持ち運び時にはじゃまだけど、液晶モニターの位置も丁度よくなるメリットもありますし、片手と肩でホールドされることによって、マニュアル設定ボタンが安定して押せるようになることも大きな利点です


AVCHDカメラの誘惑とHC1

いっぽう、サブカメラのHC1

個人的には、液晶モニターよりもファインダーで撮影するなら現行のHC3より使いやすく、これまた一脚とあわせてつかうとFX1に肉薄する安定した画がとれます

欠点は、広角側がせまいことと、室内でのノイズの多いことですが、これもFX1やDVのVX2000と比較した場合であり、実際にはCMOSによ低照度時のゲインアップでも、32インチ程度のブラウン管であれば大きな不満は感じられません

・・・が、ここにきて、予想よりも早くAVCHDのカメラのHDDモデルが発売になり、正直ちょっとぐらつきます

 

ハードディスク容量は30GBで、HDVの画質を超えるとされるXPの15MBpsの記録モードだと4時間記録。

普段、テープの終了位置を気にしないで日常を撮影するには、もってこい

テープレスムービーの手軽さは、サンヨーのXactiyやデジカメの動画モードで十分体感していますから、バッテリーさえ充電しておけばいつでもスタンバイです、

実機を触ってきましたが、サイズは中途半端なところもありますが気楽に撮るならこいつが一番

今後、Panaやキャノンやビクターも追従してくるでしょうから、これからが楽しみです

ただ、現時点ではHDD記録のAVCHDについては少々気になるところがあります

理由

HDDからPCに保存したあとの保存方法や再生方法が不明

ハードディスクからHDDに移したあと、テレビで見たい場合はどうするのか?

いったんPCからカメラに戻せば再生できそうな気もするが、いまひとつ不便さがありそうです

さりとて、8cmのDVDカメラには利便性の点で、テープに代わる魅力はあまり感じられない

この点では、同タイプのDVD記録タイプならプレステ3で再生できるらしいので解決しているが、HDDタイプは現状はPCにコピーして再生や保存になるんじゃないかと思うんですが、AVCHDはMPEG4圧縮なので、おそらく再生についてもHDVより相当に処理が重いはず

・・・というようなわけで、どうせ売り出すなら、日立が実現したカメラのDVD/HDDのハイブリッドのような迷わないタイプにしてほしかった

これならHDDで撮影。DVDにダビングして保存と再生もOK

もちろん、日立はHDVのハイブリッドではありませんし、HDDは1インチの8GBだからハイビジョンはきびしいだろうけど、SONYのサイズならもっと大きいHDDがつかえるはず


キャノンの縦型HV10

http://www.canon-sales.co.jp/ivis/hv10/index.html

ムービーに関してはSONY党ですが、キャノンの新型HV10はなかなかよさそうです

HDVの裾野を広げてもらうのにもよいし、縦型スタイルに魅力を感じる方も多いでしょうが、このモデルのライバルは、HC3なのか、AVCHDになるのか・・・?

キャノンのムービーは、過去Hi8時代にUC1Hiというのをつかっていましたし、DV時代にもVX1000に対抗した当時、画期的だった原色フィルターのMV1など魅力を感じたものですが、オートや太陽光でのホワイトバランスが私の感性と会わないという点で、一切パスをしてきました

おそらく、HDVになってもキャノンのホワイトバランスの設定はかわらないでしょう

この点が、最大気になるところですが、サイズは小型で低感度での強さもHC1よりもHC3よりも強そうですし、、オートフォーカスが相当に早いらしいのも魅力。

縦型スタイルといえば、DV登場当時にビクターが最初に出して、その後SONYのDVモデル2世代目として発売したのが新パスポートサイズのPC7が懐かしい

今回、この縦型がSONYではなくキャノンから先にでたのが、いまのSONY技術の衰退なのか、はたまたマーケティングの結果なのか?

http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press_Archive/199608/96V-094/

自分もVX1000のサブにつかってましたが、補色フィルターの時代だったこともあって3CCDのVX1000と画質差が大きく、あくまでも旅行用でもっぱらVX1000のほうばかりで撮影していました

ただ、ビデオカメラもカラーフィルターに原色をつかうようになってからは3CCDとの色再現の差が縮まり(その分感度が下がってますが)、HC1やHC3と3CCDのFX1との屋外での色の違いは比べないとわからないくらいになっているので、今回のキャノンHV10もFX1との差がないことは十分に予想されます

DCR-PC7(右)

この手の縦型は、携帯性がよく、特に本体下部の三脚穴にストラップを通して手首でぶらさげながら歩くと、とても具合がよかったのですが、難点はマイクの位置と大型バッテリーつけると格好悪くなることでしょうか?

とくにマイクの位置は、胸で構えると鼻息を拾ってしまいやすい

もう10年前になるソニーPC7と最新のキャノンHV10のスペックを表にしてみました

項目 PC7 HV10
大きさ 59×129×118mm 56×104×106mm
重さ 500g(620g) 440g(500g)
ファインダー 0.55型11.3万画素 0.27型約12.3万画素
液晶モニター 2.5型、8.4万画素 2.7型ワイド21万画素
イメージセンサー 1/3インチ
68万画素CCD
1/2.7インチ

300万画素・CMOSセンサー
手ブレ補正 電子式 光学
画角 38mm〜380mm 43.6mm〜436mm
最低被写体照度 8ルクス 5ルクス(1/30秒)
消費電力 6W 4.8W

使用するテープは同じながら、サイズは基盤の集約化でやや小さくなりバッテリーのもちも処理情報量単位で考えるとすごく進化しているはず

素子サイズや感度でも、記録フォーマットがDVの30万画素(720×480)からHDVの1920(実際には1440)×1080による300万画素になっていることや手ブレ補正を光学式にしていた実装技術の進歩がすごい

なお、このHV10の最低照度が5ルクスとなっているわりには、よくよく調べてみるとこの値は、シャッタースピードが1/30秒となっていて、非常にインチキな感がありますね(シャッター1/60だとソニーのHC3あたりと同等程度じゃないかなと推察されます)

実際の使い勝手の点では、ファインダーサイズが小さいのがもっとも気になるところで、この点、ソニーの場合もHC3ではキャノン同等に「オマケ」に成り下がっています

この点、HC1のビューファーは0.54型(25万画素)とシューティングスタイル用としてPC7以来の一定レベルを維持していることは確かです

最後にHV10の決定的な難点は、画角度の狭さ・・・・43mmというのは、ワイコンなしではきびしいでしょう

こうして以前にPC7をつかっていた身として、今回の、縦型キャノンHDVがほしいか?と考えると、やはりメカとしての魅力が大きいのは確かで、SONYのHC3とどちらがいいかと聞かれると、「お好み次第」と答えるでしょうね

とくにデジカメ兼用とするならば、ソニーよりもキャノンのほうが数段上のようで静止画サンプルを見る限りでもかなり実用的でしょう

対するSONYのHC3はどうか?

HC3は半日つかっただけですが、なかなかよくできたカメラです

解像感という点ではHC1のレンズに一歩ゆずるようですが、ふつうに見るには十二分にハイビジョン画質だし、小さく解像度も低くつかいにくいビューファインダーも割り切ってしまえば、ブレの少ない撮影もできます

あとは、広角の画角度がHC1のほうが広い点や、いまどきのHDMI付のテレビをもっている方にはHC3のほうが接続がシンプルという利点もあったりしそうです

HC1からのチェンジは一切考えていませんが、もし乗り換えるならキャノンよりもHC3のような気がします


いまどきのHDV編集環境とAVCHDへの恐怖

AVCHDが登場しても、いったんテープからキャプチャーしてしまえば以降の扱いは同じです

もちろん、圧縮率の高いAVCHDんほうが、現行のDVDメディアに記録できる時間もながいのですが、ちょっと加工するということが、おそらく難しいんじゃないでしょうかね?

bebe'sの場合、HDVでテープ撮影したものは、いったんPCに取り込んで、簡単に編集して20分程度にしてHDDに保存しています

再生は、PCのグラフィックボードからD3で出力する方式ですが、グラフィックの設定変更が面倒

いまどきの液晶平面テレビがあれば、再生専用にパソコンを用意すれば、ダイレクトに再生できるのでよいんでしょうが・・・

取り込みと編集書き出しについては、Premiere1.5からいろいろ手を出しましたが、現状もっともローコストで安定性も高いのは、ユーリードのビデオスタジオ10

http://www.ulead.co.jp/product/videostudio/

ビデオスタジオ10のHDV編集のよいところ

  • キャプチャーすると拡張子がmpgのファイルがつくられ、そのまま再生できる(m2tは扱いがちょっとやっかい)
  • キャプチャー後のシーン分割機能で、編集時のコマ割をかなり正確に分割してくれ不要シーンをカットできる(ちなみにフリーのHDVSpliteでシーンキャプチャーしたm2tはビデオスタジオでは読めません)
  • レンダリングは手を加えた部分だけのスマートレンダリング対応なので膨大な待ち時間も画質劣化もない
  • まじめに編集しようと思ったらプロキシファイル作成にも対応している(・・がプロキシつくってるまにオリジナルやったほうが早い)
  • 編集後のファイルは、テープへ書き戻しもできる(無償アップデートプラグインが必要)

・・・・・うーむ、似非ネイティブHDV対応のPremiereも早いところみならっていただきたいものである

HDVファイルは、20分以内に作品を収めれば、一層のDVD-Rにファイルとして保存ができ、対応のマルチメディアプレイヤーや最新のHDDデバイスならそのまま再生ができるようである

この環境が、AVCHDで実現できるのはいつのことやら?


ところでAVCHDは、調べてみると、相当に重いようです

もともとH.264は重いと聞いてましたが、正直いって我が家のビデオ編集PC(P4の3.6GHz)程度だと、かなり苦慮しそうです

なお、最近の私の編集パターンでは実際には、簡易編集時にデジカメで撮影した静止画を動画のあいまにインサートし、写真ごとにシャッター音をアフレコしているのですが、ビデオスタジオをつかうと非常に簡単で手間がありません

HDVカメラとデジカメをつかわれている方には、ビデオスタジオ10はおすすめです


DVカメラからの乗り換え考察

キャノンのHDV進出、AVCHDとラインナップが増えたことで、すでにHDR-HC3の価格.com相場は8万円台に下がってきて、買い得感がましています

ヤフオクをのぞくと、HC1の相場は安定しているものの、ときに6万円台で調達も可能かもしれません

TRV-900を所有する友人が二人いて、HDV化を勧めてはいるんですが、こどもの記録映像という点では、ビデオよりも高倍率のズーム対応のデジタル一眼などに投資したほうが、日常のおでかけやイベント時などでも撮影に追われる感覚がなくてよいような気もします

私のようにスチルと動画を両方撮っておこうとすると正直かなりの労力が求められますし、撮り終わってからもハイビジョン動画の取扱いは再生環境や保存方法も含めてこれまた労力が要ります

・・・の割には、あとで見返すことの少ないのがビデオ・・・時間がないんですよね

この点、デジカメは1000万画素になろうがファイルサイズは小さいし、

私の場合は、ビデオ、動画そのものが好きなのとときに編集の依頼を受けたりしているのでテンションを保ってやっていけますが、いまの時代、大型の液晶なりプラズマのモニターがある家庭であれば、パソコンのモニターとして接続すれば、スチルの静止画をデジイチでバシバシ撮影して、それこそビデオスタジオなどの編集ソフトで静止画スライドショーのHDVビデオやWMVをつくって観たほうが気楽だし観ているほうも楽しいということもあります

まあ、そうはいってもHDVカメラの映りは、DVから乗り換えると画期的だし、すでにDVのよさを映し出せる純NTSCのモニターがほとんど入手困難になっている時代に、さきゆき、地上デジタルでハイビジョンの解像度とワイドアスペクトに目がすっかり慣れている自分やこどもたちに、DV解像度の4:3の映像を残すというのもどうも中途半端な気がします

なので、こども記録が中心のDVユーザー諸氏には、安くまた小型なってきたHDVやAVCHDへの早めの移行あるいは、デジタルスチルでの望遠、高感度対応化のいずれかをオススメしたいところです